= あるえ物語 =
読書と神話、ときどき雑記 童心の権化あるえのブログ
= あるえ物語 =
読書と神話、ときどき雑記 童心の権化あるえのブログ

神話

【北欧神話10】首飾りブリーシンガメンを巡る物語

北欧神話小話 スノッリ・ストゥルルソンは、アイスランドの詩人・政治家・歴史家(著述家)である。ノルウェー王朝の歴史『ヘイムスクリングラ』や『スノッリノエッダ』の著者としても知られている。優れた学者であったが、権勢欲、名誉欲の強い野心家でもあ…

【北欧神話9】「ヘイムダルの子ら」 リーグの詩に纏わる話

北欧神話小話 この「ヘイムダルの子ら」というケニング(代称法)は、『巫女の予言』(古エッダという文献の一節)のみに見られる。『リーグの詩』が後世に残らなければ、なぜ人間がそのように呼ばれるのか不明のままだったろう。 ども、あるえです。 まず報…

【旧約聖書1】天地創造とエデンの園の物語

おはよーございます、あるえです。 今日から旧約聖書の話について触れていきたいと思います。厳密には神話という扱いではないですけどね・・・けど意外と知ってるようで知らない人もいるんじゃないかなー? ノアの箱舟やバベルの塔、モーセと十戒、約束の地…

【北欧神話8】ミョルニルとドレスとトールの奇譚な女装物語

北欧神話小話 豊饒の女神フレイヤには人間や神々の中にも多くの愛人がいたという。特にお気に入りだったのが人間の男性オッタルで、彼を猪に変身させてそれに乗って移動することもあった。そのため、夫オーズに去られている。行方不明になった夫を捜して世界…

【北欧神話7】トールの愉快なヨトゥンヘイム冒険譚 後編

北欧神話小話 眠りを必要とせず、夜でも昼と同じく100マイル先を見ることができ、草の伸びるわずかな音でさえも聞き取る鋭い耳を持っていたヘイムダル、彼はアースガルズと地上を繋ぐ虹の橋ビフレストの門番の役目を負う。彼の持つ角笛ギャラルホルンが豪笛…

【北欧神話6】トールの愉快なヨトゥンヘイム冒険譚 前編

北欧神話小話 トールの名は北欧諸国では男性名として定着している。スペルはThorとTorの二種類、カタカナ表記は「トール」か「トル」が多く「ソー」と表記されることは少ない。また「トールの石を意味するトルステン(Torsten,Torstein)は北欧諸国とドイツ語…

【ウェールズ神話2】あの有名な英雄王伝説の原点「マビノギ四枝」の続き

ども、あるえです。 今日は「ウェールズ神話」の「マビノギ四枝」の続きを書いていきます。前回は第1、2枝を紹介したので本記事では第3,4枝を紹介します。 第3枝「スィールの子マナウィダン」 第4枝「マソヌウイの息子マース」 あとがき 相変わらずプ…

【北欧神話5】ヴァン神族との戦争がアース神族にもたらした恩恵

ー北欧神話小話ー " 運命の女神ノルン。その数は非常に多数とも言われるが、通常は巨人族の3姉妹である長女ウルズ(未来)、次女ヴェルダンディ(現在)、三女スクルド(過去)のことのみを意味する。 彼女ら3人の登場により、アースガルズの黄金の時代は終…

【北欧神話4】もう一人の主人公ロキ トリックスターの素顔と逸話

ー北欧神話小話 ー ”雷神トールのウートガルズ遠征時の事。ロキが彼に同行を申し出た際、その理由を聞かれ「トールは頭が鈍いから、(頭の切れる)自分がいたほうが安全」と返しているが激情家のトールは怒りを見せなかった。旅路の中、寝床に使える場所が見…

【ウェールズ神話1】あの有名な英雄王伝説の原点「マビノギ四枝」を綴る

ども、あるえです。今日は久々に夕方以降自由な時間ができたので、2記事目を書いてる所存です。 マビノギ四枝 第一枝「ダヴェドの王子プイス」 第二枝「スィールの娘ブランウェン」 あとがき ところで皆さんは「ウェールズ神話」をご存知だろうか?恐らく聞…

【北欧神話3】主神オーディンの際立つ貪欲さがわかるストーリー

ー北欧神話小話ー "オーディンとその兄弟が巨人の王ユミルを殺し、その巨大な頭蓋骨で天を創った際、ノルズリ、スズリ、アウストリ、ヴェストリという名の四人の小人に一緒にその天蓋を支えることを命じた。彼らはそれぞれ四方位に別れ天を支た。これが東西…

犬夜叉で有名な「四魂の玉」その由来を古神道から学ぶ

" 害心と 願望混じる 梅雨の雲 " ども、あるえです。しばらく雨が続くようですね。 昨今、雨を忌み嫌う者と待ち望む人では、前者の方が多いのではないでしょうか? 私達が生活する上で必要な水や食物は天の恵みによって与えられています。例えばダムが枯れれ…

【北欧神話2】世界樹ユグドラシルに繋がる9つの世界と人間の誕生

ー北欧神話小話ー "ヨトゥンヘイムに住む巨人の娘で、髪も姿も生まれつき黒く、暗いノート。彼女は3度結婚し最後の夫でアース神族の男デリングとの間に息子のダグをもうけたが、末の息子は父親に似て、明るく美しかった。 オーディンは彼女とその息子のダグ…

【北欧神話1】起源は一匹の牛と巨人と神。ここから始まるファンタジア

どうも、あるえです。 今日からは神話についても書いていきます。トップを飾るのは【北欧神話】 なぜ北欧神話を最初の題材にしたかというと私の神話好きは北欧神話を知り、触れて、のめりこんだ事がきっかけだったからです。 そんな思い出深く、魅力に溢れた…